猫のブラッシング
犬の病気・猫の病気 管理人の雑学レポート
猫は毎日毛づくろいをします。これについては猫のシャンプーの章でも少し触れましたが、体を清潔にする目的と、体の匂いを消して狩りに備えていると考えられています。猫の舌はザラザラとしていて、天然のブラシのような役割を果たしています。
しかし、自分の舌で舐めて毛づくろいをしていると、舌に引っかかった毛を飲み込んでしまい、体内に入ってしまいます。通常は、ある程度すると、草などを食べてお腹の中の毛を吐き出したり、ウンチと一緒に排泄しますので問題はありません。このお腹に溜まった毛をヘアボールと言います。
このヘアボールを上手く吐き出せない子がいます。放置しておくと胃の中でどんどん成長してしまい毛球症という症状になります。胃腸の働きが落ちて、猫は食欲をなくし、どんどん体重が減っていきます。酷い場合は衰弱死という可能性もある症状です。このヘアボールは、胃の中でもふわふわとした塊であるのではなく、縄のようになっていきますので、成長すると、吐くことも便として排泄することも出来ませんので、猫にとっては相当不快なものであるでしょう。
ブラッシングに慣れるまでは個体差があるので気長に慣らしていきます。短毛種は"クシ"を通すだけでも十分ですが、長毛種はクシを通した後に"ブラシ"で仕上げをしてあげます。"クシ"も"ブラシ"も必ず猫専用のものを使って下さい。素材や形状・構造が猫に適したものになっているので、安全で使い勝手が良いです。ペットショップで売っています。
猫のグルーミング用ブラシには複数の種類があります。ゴムで出来ていてマッサージ効果もあるラバーブラシ、艶出しの獣毛ブラシ、抜け毛を絡め取るスリッカーブラシ、ノミ取りクシなど、多種多様です。大きさや素材なども豊富に出ています。猫によって好みがあり、気に入ったブラシでなら大人しくグルーミングされてくれるでしょう。猫が気に入る、飼い主さんが使い易いグルーミングブラシを見つけて下さい。
※猫は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。 |