犬のよく水を飲むの症状と原因
水分不足になっているわけではないのに、脱水症状になったり、いつもと比べて驚くほど大量の水を飲んだり、水を飲む回数が多くなったりします。大量の水を飲み、大量のおしっこをする事(多飲多尿)は、多くの病気の症状に挙げられる異常のサインです。
動物が摂る水分の量は、排尿に関わる腎臓やそのホルモンによって変わってきます。つまり大量の水を飲むようになるのは、尿を作り出す腎臓や、ホルモンになんらかの異常が起きていることが考えられます。また、ステロイドによる副作用やストレスが原因になることもあります。
運動量や与えている食べ物をウェットタイプからドライタイプに変えたりした場合、気温が高い日の場合、おやつや味付けの濃いものを与えた場合にも水分量が変化しますが、この場合はそれほど大きな変化はありません。
水を頻繁に、多量に飲んでいると気付いた場合には発熱や下痢、嘔吐、体重の変化など他の症状も出ていないかも合わせて確認しましょう。多尿でも太っている時は糖尿病や腎臓疾患の可能があります。また多尿でやせている時には甲状腺の異常やアミロイドージス、アジソン症の疑いがあります。
犬のよく水を飲むの治療方法・対策
愛犬の様子をこまめに観察していれば、水を飲む量が増えたことにも気付けると思います。尿量を計るのは困難なので、飲んでいる水の量や回数、間隔を測ると良いでしょう。
また多飲多尿の際はおしっこが薄くなるので、そこでも判断できます。下記が各犬種の体重ごとの一日に飲む水の量の目安です。気温や運動量、環境にもよりますが、これよりもあまりにも飲む量が多い日が続く場合、普段と比べて急激に飲む量や回数が多くなった場合、目安量の二倍以上飲んでいる場合には速やかに獣医師の診断を仰ぎましょう。
・マルチーズ/体重3kg 150cc前後
・ウェルシュコーギー/体重10kg 500cc前後
・スタンダードプードル/体重20kg 1000cc
・ゴールデンレトリバー/体重30kg 1500cc
※体重1kgあたりおよそ50cc前後が目安です。
多飲多尿の時に以下のように生活環境を整えてあげましょう。
・トイレを清潔にする
・いつでも水が飲めるようにする
・散歩の回数を多くする