犬の肥満

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犬の肥満の症状と原因

症状原因

肥満とは、体脂肪が基準より過剰についた状態のことをいいます。通常適性体重の15%を超えると、治療(減量)の必要があるとされています。肥満の原因に・過食(食べ過ぎ)・高カロリー・高脂肪な食事を与えすぎ・運動不足・病気(ホルモン異常や脳腫瘍など)・去勢や避妊手術による運動量の低下・ホルモン分泌の変化・遺伝的要因(肥満になりやすい犬種)などがあげられます。

散歩している犬を見ると、お腹の部分がせり出していたり、垂れ下がって地面にふれそうになっている犬がときどきいます。また、あまりにもでっぷり肥っているので、よく見ないと犬種がわからない犬もたまに見かけます。そこまで極端でなくても、少しコロコロしすぎではないかなと思われる犬はかなり多いようですね。実際に、日本では全体の約30~40%の犬が肥満していると言えます。

肥満は、いろいろな病気の引き金になります。犬の場合では、心臓・呼吸器系・骨や関節の病気にかかりやすいです。心臓は全身に血液を送り、酸素や栄養素を組織に運んでくれる機能を働きます。体が肥満化すれば余分に働かなければなりませんから、疲労しやすい体質になります。それ以外にも酸素の摂取量も多くなり、呼吸の回数が増え呼吸器系の病気に発症しやすくなります。また肥満していて身体が重ければ、骨や関節に負担がかかります。

人間同様に犬も大人になると、成犬病の1つである糖尿病にもかかりやすくなります。他に、皮膚病・感染症・便秘・消化器系の病気も起こりやすくなります。また、肥満していると、何事においても耐久力が低下し、特に暑い時期には抵抗力も弱くなります。家庭で判断する時には、両手で犬・猫の肋骨を上から触ろうとしても肋骨が分からない・腹部が垂れ下がってたり横に張り出している・腰部が脂肪で盛り上がっているなどが上げられます。

犬の肥満の治療方法・対策

治療方法

肥満を防ぐには飼い主さんがきちんと体重管理を行なって、定期的な体重測定が必要になります。少なくとも1カ月に1度は、犬の体重を測定しましょう。肉眼で見ているだけでは、太ったことに気づかないことがあります。肥満の程度が少ないほど、減量は容易なのですから早めに気づいてあげることが大切です。標準体重よりオーバーしていれば、食事の量を調節して体重を元に戻すようにする必要があります。

通常のペットフードでなく、肥満用の低カロリー・低脂肪で繊維質が多く含まれた食事を与えてあげて下さい。また食事を与える時には、決められた時間・場所、量を守り、間食を絶対に行わないようにしてください。

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犬の病気辞典目次(病名別)

犬の年齢表
(年) 1ヶ月 3ヶ月 6ヶ月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
小型犬
(歳)
1 5 9 15 24 28 32 36 40 44 48 52 56 60 64 68 72 76 80 84 88 92 96
大型犬
(歳)
1 2 6 12 19 26 33 40 47 54 61 68 75 82 89 96 103 110 117 124 131 138 145

※犬は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。