猫の便秘

カテゴリ |  胃・腸の病気

巨大結腸症腸閉塞直腸脱便秘急性胃腸炎と胃潰瘍腸重積慢性胃腸炎胃捻転

猫の便秘の症状と原因

症状原因

老齢の猫は、運動力も低下する為に、腸の運動力も低下し便秘をする事があります。老齢の猫ではなく、まだ元気な猫が排便時に苦しそうに力んでいたら、重症の便秘か大腸炎による下痢があげられます。硬くて黒い便が出る時は病気が原因の便秘で、柔らかい粘液状の便に血液が混じっている(血便)があれば大腸炎が疑われています。又猫は毛づくろいをするので、その時に口から毛が入り、詰まって便秘を起こすこともあります。

猫の便秘の治療方法・対策

初期の便秘の場合は、繊維質の多い食事を取って、腸を刺激すると改善することもあります。乾燥した食事が多ければ、水分を十分取らせるようにします。便秘が起こるとネコは脱水症状を起こします。その為、点滴や皮下注射によって失われた水分を補給します。

巨大結腸症骨盤骨の狭窄などの場合には、外科的な処置によって、広がった腸を切除したり、狭くなった骨盤を広くする処置を行い場合もあります。この場合は、鎮静、あるいは麻酔をして、直腸から指を入れて塊を少しずつ砕きながら除去していきます。

便がかたいケースは、便を軟らかくするような薬を使うことがあります。力んで出にくい場合は、少量の浣腸を行うこともありますが、出ないのに無理に使うと腸に損傷を起こすこともありますので気をつけてください。事故や先天的な問題によって、便意が起こらない猫の場合は、飼い主さんの手によって、定期的に排便させてあげるようにすると良いと思います。普段から便の状態をよく把握している事が病気の早期発見にもつながり大切なことです。

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猫の病気辞典目次(部位別)

猫の年齢表
(年) 1ヶ月 3ヶ月 6ヶ月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
大型犬
(歳)
1 5 10 20 27 33 39 45 50 55 60 65 70 74 78 82 86 90 93 96 99 102 105

※猫は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。