心臓病 : 薬物療法

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●あらかじめ処方された薬の副作用を聞いておきましょう●

心臓病の薬物療法は、基本的には心臓病を治すという事よりも、症状の緩和を目的として処方されます。そのため、「病院から処方された薬さえ与えれば治る」というように安易に考えるのは禁物です。近年、心臓病に処方される薬の質が上がってきてはいますが、心臓病の治療法の柱はあくまで、安静療法と食事療法であるという事を忘れないで下さい。

心臓病の薬の具体的な効果は、体内の塩分や水分の排出を促す事です。心食事療法のページでも記載しておりますが、塩分や水分の摂取量が多いと、血圧が高くなり、心臓と血管に負担をかけてしまうからです。

その病種によって処方されるものは違いますが、代表的なものは「ジキタリス」と「ACE阻害薬」です。

  • ジキタリス
    心臓の動きを緩めて、収縮率を強めます。これによって、障害のある心臓の負担を減らす事が出来ます。副作用は、食欲不振、嘔吐、下痢です。
  • ACE阻害薬
    血液量を低下させ、動脈と精脈の圧力を下げます。心臓の肥大や変性を遅らせる効果があります。副作用は、BUNを上昇させてしまう恐れがある事です。ジキタリスとACE阻害薬のみならず、副作用はどの心臓病の薬も1~2週間程度で出てきます。愛犬に処方される様々な薬にどのような効果があるか、どんな副作用が出る恐れがあるかは必ず担当の獣医師に聞いておきましょう。

これらの薬以外にも、各ケースごとに様々な薬を用いて薬物療法は行われます。基本的に薬物療法に終わりはありません。愛犬の生涯に渡って投与を続ける必要があります。もしも、投与を勝手に止めてしまうと、最悪の結果を招くことになりますので注意しましょう。


生後(年) 0.5 1 3 5 7 10 13 15 18 20
小型犬
(歳)
9 15 28 36 44 56 68 76 88 96
大型犬
(歳)
6 12 26 40 54 75 96 110 131 145

※犬は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。

 

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