ホメオパシー療法(同種療法)は、症状を起こす原因物質を極めて薄めた物(レメディ)を少量与える事によって、生物が生まれ持っている自然治癒力を刺激する事により、免疫力を活性を促し、様々な病状の改善を図る治療法です。
この「原因となるものを使って、似たものを治す」という考えは私達の身近な例で言うところの、子供の頃に受けたインフルエンザの予防接種と同じものです。予防接種の場合、インフルエンザウィルスを毒性がない状態にまで薄めた物をレメディとして、それを体内に取り入れることによって、体内にインフルエンザウィルスの抗体となる免疫物質作り、インフルエンザにかからない状態になるのです。
ホメオパシー療法は自然治癒力を刺激するだけなので、薬剤療法(対処療養)とは違い、身体に優しく、副作用がない事が大きな特徴です。ホメオパシー療法に用いられるレメディの種類は2000種類以上と呼ばれていて、原料となる物質は、植物、鉱物、動物等がありますが、特に初期に開発された物には伝統的な薬草が多く用いられています。
現在、日本ではあまり知られてはいないホメオパシー療法ですが、イギリス、ドイツ、フランスにおいては健康保険の適用が認められており、ドイツ、インドでは大学の医学部のカリキュラムに組まれている程で、国家の認定を受けていないものが処方する事は違法とされています。その為、必ず専門の方に処方してもらってください。
主に心臓病に用いられているレメディは呼吸困難、息切れの対策として『クレイテーガスオキシカンサ』。心臓発作が起きた場合に使われる物として『カクタスグレンディフローラ』等が挙げられます。