抗ガン剤の種類

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●副作用が起こらない量を与え、効果のみを得る事が大切です。 ●

現在、ガンに処方される薬は100種類以上存在し、犬のガンに関しても人間と同じ抗がん剤を利用しています。

抗ガン剤の種類は大きく、以下の5種類に分けられています。

『アルキル化剤』シクロフォスファミド、クロラムブチル、ダカルバジン等があり、DNAの複製を阻害する抗ガン剤です。シクロフォスファミドは犬のガンに対して一般的に処方されるもので、リンパ腫や白血病に得に有効な薬剤です。副作用として出血性膀胱炎を起こす恐れがあります。

『代謝拮抗剤』シタラビン、メトトレキサート等があります。拡散の合成を阻害する抗ガン剤で、リンパ腫の治療に多く利用されています。静脈内注射か経口薬として与えられます。

『抗腫瘍抗生物質』アクチノマイシンD、ドキソルビシン、ブレオマイシン等の、細菌が作る化合物がDNAと結合して複製を阻害する働きを持つ抗ガン剤です。人間のガンに対しては現在最も有効とされている抗がん剤ですが、犬のガンに対してのはまだ多く使われていないようです。効果が出やすい分、副作用も出やすく、長期で使用すると心臓に障害を抱える恐れがあります。

『ピンカアルロイド』ビンクリスチン、ビンブラスチン等があります。植物から作られる化合物で、主に可移植性性器肉腫に大きな効果をあげています。副作用は神経障害を引き起こす事があります。

『副腎臓ホルモン』デキサメタゾン、プレドニゾロン等の抗ガン剤は、肥満細胞腫や造血器の腫瘍に有効です。

抗ガン剤は延命効果や症状の改善を期待できますが、価格が高く、かなりの費用がかかります。それぞれのケースによって、担当の獣医師としっかり話し合いましょう。


生後(年) 0.5 1 3 5 7 10 13 15 18 20
小型犬
(歳)
9 15 28 36 44 56 68 76 88 96
大型犬
(歳)
6 12 26 40 54 75 96 110 131 145

※犬は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。

 

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