犬のガンの検査法

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●家庭でもできる簡易的な身体検査があります。毎日のブラッシングの合間などにチェックしましょう。●

ガンの検査には様々な方法があります。このページでは病院で行われる検査方法と家庭でも気づくことのできるガンの症状についてご紹介したいと思います。
通常は身体検査のような診察に始まり、体表にしこりを確認したらバイオプシー検査、体内であればCBCやMRI等を用いて、ガンの有無、また、その種類を調べます。病院で行われる主なガンの検査方法は以下の通りです。

病院で行われるガンの検査方法

・身体検査(触診、聴診、視診)
体の表面にできた『しこり』の場合、獣医師が直接見て、触って、『しこり』の色や大きさ、広がり具合等を診ます。肺ガンの場合は聴診で見つかる事もあります。

・バイオプシー検査
体の表面の『しこり』に注射針を刺し、中身の細胞を採取し検査する方法です。細胞の形や並び方から、それが腫瘍であるのか、また、どのような種類の腫瘍なのかを判断します。

・CBC(血液検査)
犬から血液を採取し、血液の中の赤血球、好中球、白血球、血小板等の増減を検査する完全血球算定を行います。

・病理的検査
骨髄等に注射針を刺し、中身の細胞を採取し、それが腫瘍性かどうかを検査します。

・尿検査
尿を採取し、膀胱内腫瘍の恐れがある異型上皮細胞の存在の有無を確認します。

・MRI検査(磁気共鳴画像診断)
愛犬に全身麻酔をかけ、体を構成している分子の信号を検査します。ペースメーカーやステントといった金属が体内にある場合受ける事はできませんが、検査自体には痛みや放射線被爆の恐れがありません。ただし、検査に時間がかかってしまいます。

・CT検査(コンピューター断層撮影法)
360度の方向からX線による撮影を行い、輪切り写真に(ヘリカルCTでは立体的に)して確認する事ができます。体内の腫瘍組織や、転移の有無を見つけます。

・PET検査(ポジトロンCT)
ポジトロンという電子を放出する薬剤を注入し、体内での広がり具合を特殊カメラで映像化する診断法です。

 病気の兆候が見えてからガンの検査を行うのではなく、あらかじめ定期的なガンの検査を続け、早期発見できるように心掛けましょう。特に体内のガンは判断しづらいので、半年に一度はガンの定期検査を行うのが望ましいでしょう。また、検査の前には、「何のための検査なのか」、「麻酔は使うのか」、「犬にかかる負担はどの程度なのか」、「費用はいくらなのか」を、あらかじめ聞いておきましょう。もちろん検査後も獣医師に聞かなければならない事があります。検査結果は獣医師より伝えられると思いますが、他に「今後検査を受ける必要があるか」、「今後どう対応していくか」等をしっかり確認しましょう。

家庭でも気づける症状と身体検査方法

ガンの恐れがある症状
・体にしこりがある
・しこりが大きくなっている
・変な咳がある
・急な体重の減少
・尿や便に異常がある
・動きがおかしい(麻痺など)
・頻繁に下痢や嘔吐をする
・元気がなく、疲れやすい

身体検査方法
・体の表面にあるすべてのリンパ節を触診する
・犬を寝かせて乳腺のしこりがないか触診する
・臼歯や口の奥、喉の方まで口腔内を視診する
・甲状腺や肛門周囲部のしこりを調べる

ガンの回復のカギは『早期発見・早期治療』です。飼い主が常に注意深く愛犬の健康管理を行う事でもし愛犬をガンから救う事ができるのです。


生後(年) 0.5 1 3 5 7 10 13 15 18 20
小型犬
(歳)
9 15 28 36 44 56 68 76 88 96
大型犬
(歳)
6 12 26 40 54 75 96 110 131 145

※犬は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。

 

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