近所に住む猫たちがまるで集会をしているように、同じ場所に集まったりするのを見かける事はありませんか?一体何をしているんだろう?と気になりますね。
猫は縄張り意識の強い動物ですので、基本的には寝る場所や食事をする場所はよそ者を入れない自分だけのテリトリーとしています。でも、よその猫と共有するテリトリーも存在します。放し飼いをしている猫の場合、自宅から半径500m程度は、共有テリトリーとして、自分の縄張りに入れています。
自由に外に出られる猫は定期的に縄張りを見回りマーキングをして自分の縄張りだ!というアピールをしています。複数の猫が集まったりしているのは、その範囲内に縄張りを持つ他の猫と争いをせずに、折り合いをつけて縄張りを教習できるように、顔合わせ・コミュニケーションをとっているのではないかと考えられています。
夜には"夜の集会"と呼ばれる猫の集まりが見られる事があります。夜になると複数の猫が車座になって特に騒ぐわけでもなく、遊ぶわけでもなく集まって、ある程度時間が経つと、それぞれの家に戻っていくのです。本当の理由はわかってはいませんが、複数の説があります。
1つにはお見合い目的ではないか?ともいわれていますが、どうもそれだけが理由ではなさそうです。夜の集会は近所の猫たちの縄張りの中間地点で行われるところをみると、やはり猫独自のコミュニケーションなのではないかと考えられますね。普段は単独行動を好む猫たちだけに、猫の不思議な行動で大変興味深いところです。