猫は気が付くと狭い場所に入っていたりする姿がよく見られます。わざわざ狭いところに窮屈そうな格好でいるのが不思議に思う事はありませんか?『猫は狭いところが好き』という一般的な知識は広くありますが、それは一体なぜなのでしょう?
1つには野生時代の本能が大きく影響しているといわれています。猫が人に飼われず野生で生活していた時代に、獲物を他のものにとられないために狭く暗い所に運んで食べていたものが今でも習性として残っているようです。
さらに怪我や病気の時なども一人でじっと体力を温存し回復をさせるという意味もあります。全ては野生時代の名残なのですね。
興味深いのは、狭い所で寝ている時には顔は必ず外に向けているという事です。これは、敵が来た時にすぐに察知し逃げることができるようにという猫の防衛術の1つです。つまり安全確保しているということです。
猫にとって狭い所にいることが安心し、1番居心地のよい場所なのです。狭い中でさらに体を動かし、自分にとって1番良い体勢をとって気持ちよい顔をしてゆっくりと休んでいます。こんな時は、可愛さのあまり手を出したりせず、気がすむまでいさせてあげたいですね。