忘れられがちですが猫は肉食動物です。対して私たちは雑食動物ですね。つい私達と同じ感覚で食事を与えてしまいがちですが、元来の生態が違う事は覚えておいて損はありません。肉食動物は獲物を引きちぎりそのままゴクンと飲み込んでいます。咀嚼するという行為がないのです。歯も噛み砕くような構造にはなっていません。
丸飲みして大丈夫?と心配になるかもしれませんが、そこが私たち雑食動物と違う部分です。猫たち肉食動物の消化液はかなり強力ですので、健康であればちゃんと消化してくれます。わざわざドロドロにしたりふやかす必要はありません。
肉食動物なのだから肉だけあげていればいいというわけではありません。野生の肉食動物であれば、草食動物などを餌にして、その内臓まで全部食べる事で、ビタミンや繊維質も一緒に取れてしまうバランスの良い食事をしています。
では、どんな食事が1番いいのかというと、やっぱり猫専用に作られたキャットフードという事になります。同じペットでも犬とは必要とする栄養素が違いますので、くれぐれもドッグフードの方がよさそうなどと言ってキャットフード以外のものを食べさせ続けることのないようにして下さいね。思わぬ病気を引き起こします。
ただし、気をつけて欲しいのがキャットフードだけでは不十分だという事です。どんなに猫に必須なビタミンAやタウリン入っていても、それをきちんと体へ吸収し、届けてくれるのは酵素なのです。この酵素は加熱した食品には入っていませんので酵素だけは、キャットフード以外のもので補ってあげて下さいね。