猫のしつけでまず重要なのがトイレのしつけですが、これは最初が決め手になります。上手くいけば、最初の1回でトイレを覚えてしまう子もいます。まず、猫がトイレに行きたそうな仕草をし始めたら、すぐにトイレに連れて行ってあげます。慌てて走って連れて行ったりではなく、あくまでも自然な流れで・・・がポイントです。そこでオシッコをしたら、次も同じように連れて行ってさせます。大体2~3回繰り返すことで、以後は自分からトイレに行くようになってきます。
猫はキレイ好きな動物です。トイレは常に清潔な状態にしておきましょう。トイレが汚いと、もうそのトイレで用を足さず、失敗の原因になります。トイレを置く場所はリビングなどの人の出入りが多い場所ではなく、人目に付かないような静かで落ち着いた場所を選びます。今はトイレも色々な種類があり、ドーム型などになっていて周りから見えないものもありますので、こういったものを利用すると猫は、より落ち着いて用を足せます。スタンダードな平たい箱型の者の場合、視界を遮るものがないので、猫は落ち着かないかも知れません。その場合は、観葉植物の陰など、何かの後ろに置くなどの工夫をしましょう。
一度決めたトイレの場所は変えないようにしましょう。せっかく慣れたのに場所が変わってしまうと猫は混乱します。もし、トイレの場所を変える必要がある場合は、猫に違和感を与えない程度に少しづつ徐々にずらして変えて行きます。ちなみに、トイレしつけを始める時期は固形の食べ物を食べるようになる生後3~4週間位からになります。
トイレを失敗したからと言って絶対に叱ってはいけません。猫には『失敗』したから怒られた。という認識はありません。『排泄したから怒られた』と思ってしまうのです。そうすれば、怒られないように今度は隠れていろいろな場所でするようになってしまいます。失敗してしまった場合は、すぐに掃除をして、消臭スプレーなどでしっかり臭いを消しましょう。臭いが消えたかどうか心配な場合は、上に何かを置いてそこでは出来ないようにしてしまうのも手です。
飼っている猫が1匹ならば掃除は基本的に1日1回で十分です。ただし神経質な猫の場合や、多頭飼いの場合は、2つ以上のトイレを用意しておくことが、理想的です。