猫の食道炎
カテゴリ | 食道の病気
猫の食道炎の症状と原因
食道壁が酸やアルカリ物質の摂取によりただれたり・やけど・ウィルス等の伝染症や真菌症により、表面粘膜の炎症から深部粘膜固有層へのびらん、潰瘍におよぶこともある病気です。治療が成功しても食道狭窄を後遺症として残す可能性があります。
症状は、食べ物を飲み込むときに痛みを伴うため、食後すぐに吐き出したり、食べ物を痛そうに食べたりするほか、よだれがみられます。首や胸などに触られる事を極度に嫌がります。また、慢性か重度の食道炎では、食欲不振・沈うつ・脱水がみられ、長期化すると体重が減少します。誤嚥性肺炎を合併すると咳や呼吸困難が現れてしまいます。
猫の食道炎の治療方法・対策
原因となっている物質・病気の除去・治療に加えて、炎症を抑える治療を行ないます。食事は嘔吐がなければ流動食を少量ずつ頻回に与えます。合併症予防のため、抗生物質の全身投与を行ないます。重度の食道炎の場合でしたら、胃の中にチューブを入れ、そのチューブを通じて食物や水を与えることで食道を休める必要もあります。抗生物質や抗炎症薬などを投与しながら、栄養の補給のために静脈輸液を行ったりします。食道狭窄を起こしている場合は外科的治療で食道の狭くなった部分を切除します。
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※猫は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。 |