犬のガンの手術

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●早期発見・早期治療が可能ならば、外科治療のみで完治するガンもあります。●

ガンに対する最も一般的な対策は、手術によって、ガン巣(ガン細胞の塊)を体から取り除く外科療法です。主に「拡大根治手術」、「縮小手術」、「内視鏡手術」、「腹腔鏡手術」、「体腔鏡手術」、「「機能温存週術」等があります。

ガンが手術によって治る見込みの高い場合、外科療法は最良の治療法とされています。治療法血管やリンパにできるガンの場合には対応しきれないケースもありますが、特に小さい腫瘍が時間の経過と共に大きくなってしまうケースや、転移する可能性が少ない腫瘍の場合、小さい状態の腫瘍であれば、高い成功率が期待できます。その為、腫瘍が拡大していく物である事が判明したならば、1日でも早く手術する事が重要となります。

特に『犬の三大ガン』と呼ばれる。『乳がん・リンパ腫・肥満細胞腫』の内の2つ、『乳ガン』と『肥満細胞腫』においては基本的に外科手術が行われます。乳ガンの場合、腫瘍が3cm未満の小さな状態であれば、再発や転移する恐れはほとんどなく、高い確率で治ると見られています。また肥満細胞腫の場合も1ヶ月過ぎると手術をしても手遅れとなってしまう為、やはり、早期発見し、腫瘍が小さい状態の時に外科手術を行う事が、最善の対応策なのです。

しかし、周囲組織にまでガンが広がっている場合、すべてを切除しきれない恐れがあります。その為、外科手術においては、広く、深く、周辺の健康な細胞までも一緒に切除しなければならないのです。切除する部位やその範囲によっては、体の機能に影響を与えたり、外見が大きく変わってしまう事もありますので、十分に説明を受け、よく考えて判断しましょう。

また、ガンの手術にあたっては全身麻酔を行う為、麻酔のリスクについても担当の獣医と話し合う必要があります。ガンが全部除去できない部位にあったり、転移してる可能性がある場合には、抗ガン剤治療や放射線療法を行って、残っているガン細胞を破壊します。ちなみに、近年では麻酔技術が進歩した為、老犬でも手術が可能な場合があります。老犬だからと諦めずに、ガンの手術経験が豊富な獣医がいる病院を探し、診てもらいましょう。


生後(年) 0.5 1 3 5 7 10 13 15 18 20
小型犬
(歳)
9 15 28 36 44 56 68 76 88 96
大型犬
(歳)
6 12 26 40 54 75 96 110 131 145

※犬は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。

 

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