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犬の前立腺膿瘍
カテゴリ | 癌・ガン・腫瘍性の病気
犬の前立腺膿瘍の症状と原因
前立腺肥大は、前立腺が肥大してしまい進行する事により組織内にすき間ができ、そこに体液や血液が溜まってしまう症状です。また前立腺膿瘍とは、前立腺嚢胞からさらに状態が悪化したもので、感染症を起こして化膿して膿がたまる症状です。犬の日常生活の中で見られる行動として、普段よりオシッコの回数が多くなる、いつまでもオシッコをする姿勢のままで、その場にいたりする事が見受けられます。この様な症状を飼い主さんが気づかないで放置しますと、膀胱炎から腎臓炎を起こし尿毒症へと進行してしまいます。
症状は、尿とは無関係に尿道から分泌物、膿などがでることがあります。また腫れた前立腺による妨害で排尿や排便が困難になることもあります。腹部を押すと痛がり、発熱、食欲不振などもみられる。雄の尿道の上部に前立腺という器官があり、肥大したり、細菌感染が起こることもあります。膿がたまって膿瘍(のうよう)となるものも多いようです。大きさは犬種や年齢によって異なってしまいますが、ホルモンバランスなどによっても影響されます。
犬の前立腺膿瘍の治療方法・対策
腫瘍の唯一の治療法は外科的切除で、悪性度を確認するために、術後の組織標本を詳しく調べます。予防方法は、前立腺肥大などの前立腺疾患は精巣ホルモンとの関連性により発症が高くて、去勢していないオス犬が約6から7歳以降の年齢になると発症しやすいです。五歳前後までに去勢手術を受けていれば予防対策に役立ちます。
ただ去勢したからといって、必ず前立腺肥大などを予防できるわけではありません。再発を繰り返したり致死性の高いケース・悪性の前立腺腫瘍の場合には、去勢の有無と発症とに関連性は乏しい。去勢するしないかは、飼い主と獣医師とで相談してから冷静に判断してください。愛犬が六歳前後になれば、従来以上に健康管理に注意し、血尿・排尿障害・排便障害などの症状があれば、直ちに動物病院で診断を受け、早期に適切な治療を行うことが大切です。
犬の病気辞典目次(病名別)
※犬は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。 |