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犬の呼吸器・アレルギー性の病気

直接外気を取り込む器官のため、原因となる症状も非常に多いのば呼吸器系の病気です。事故や外傷、咳などの刺激によるものや、細菌やウィルスや有害物質などのもの、遺伝性のものや他の病気が原因として発症します。現在は室内飼いが多くなってきたため、人間と同様にハウスダストやタバコの煙などが原因となって発症するケースも増えてきました。また、犬種によってなりやすい病気も目立ちますので、そのような犬種を家族に迎え入れる場合には、より一層の注意が必要です。


主な症状は、咳、呼吸困難、よだれ、チアノーゼ、吐血、食欲不振、胸部の痛みなどがあります。チアノーゼや吐血などはもちろん、思い当たる原因もないのに息が上がっていたり、食欲が継続的に下がった場合などは大事をとって診察を受けるようにしましょう。

薬剤による内科療法が一般的ですが、食事療法を平行して行ったり、病気によっては吸入や外科手術を行うこともあります。



犬の病気 症状別一覧
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» 犬の胸水

犬のの症状と原因 体内の水分を代謝する機能が著しく低下したことにより、心臓や肺を包んでいる、胸膜腔内の隙間に体液が溜まってしまう病気です。原因は様々ですが、循環器や血管、血液、リンパ管などの異常や病気によって発症することが多いです。また、原因が不明のものもあります。溜まる体液にはリンパ液や血液、膿などがあり、その種類によって、乳び胸や血胸、膿胸などと言い換えることもあります。隙間に液体が溜まっていく事により、呼吸障害を起こします。呼吸することが辛そうになったり、あまり動きたがらなくなったりします。 犬のの治療方法・対策 軽度のものであれば、利尿液、アルブミン製剤、血管拡張剤などで体の水分を取り除き、食事療法を行うことで治るケースもありますが、薬の投与だけでは効果が薄い場合や緊急を要する場合には針を胸に指して水を抜きます。また、状況によっては開胸手術によって処置を施す場合もあります。原因となっている病気があれば、そちらの治療も行っていきます。水が溜まっても、必ず直ちに針や外科手術で水抜かなければいけないという事ではありません。治療時の負担を考えて、今すぐに抜かなくても問題ない場合には抜かずに様子をみることもあります。

» 犬の気胸

犬のの症状と原因 事故や怪我による外傷や、咳などの衝撃によって肺や気管が破れてしまったり、肺炎や気管支炎などの呼吸器の病気によって発症する病気です。 胸の胸腔という場所に穴が空くと、そこから空気が入り込んでしまいます。そのため、肺が十分に広がらず、呼吸することが困難になります。 また、症状が重いとよだれが出たりチアノーゼにかかったり、吐血や喀血が見られることもあります。また、胸部に痛みがあるので、胸に触られる事を嫌がったり、運動することを拒んだりします。 犬のの治療方法・対策 症状が軽度のものであれば、安静にさせて処方薬を飲ませていれば、やがて完治することがあります。しかし、それだけでは治らない場合、針などを使って、胸腔の中の空気を除去しなければなりません。それでも呼吸困難が解消されない場合は、定期的に空気を抜いたり、酸素吸入が必要になる場合もあります。これらの対応は、気胸の原因の除去と平行して治療していきます。呼吸器の病気が原因になった場合には、その病気への治療も合わせて行い、外傷が原因となっている場合には、胸部切開などの外科手術等を施した上で行います。

» 犬の気管と気管支の病気

犬のの症状と原因 特に小型犬、たとえばポメラニアン、ヨークシャー・テリア、シー・ズー、トイ・プードルなどの高齢犬によく起こります。気管の一部が狭くなって起こる気管虚脱の状態が、原因としてはもっとも多いものです。その他、腫瘍ができて気管の一部が詰まり、呼吸困難を起こすこともあります。若い小型犬では、気管未形成と言って、生まれつき気管が小さく、そのため呼吸困難になることもあります。 また、食道に何か異物が詰まり、気管が圧迫されて、塞がってしまうために呼吸困難を起こすことがあり、これは全年齢において起こります。一般に、気管は触診ができます。前述のように、小型犬には、気管が押しつぶされたように変形する気管虚脱がよく見られ、これが呼吸困難の主な原因になります。 散歩中、犬が自分の好きな方へリードを引いて行こうとする時、喉に首輪が食い込み、ゲーゲーしている姿を見かけることがあります。これも、自然に発咳テストをしているようなものです。気管に炎症等がある場合は、喉に刺激を与えると咳がひどくなります。首輪の刺激によって、咳の出方がひどい場合は、首輪をやめて胴輪(ハーネス)にするとよいでしょう。ただし、胴輪は中型犬、大型犬では危険ですので、十分にその使用を考える必要があります。胴輪は首輪に比べて、犬を制御するのが難しいからです。 犬のの気管支の病気 気管より奥にあるので、その病気は触診等では分かりにくく、レントゲン検査や気管支鏡などの検査によって診断します。気管支鏡は胃カメラのようなごく小型のカメラで、これを気管のなかに入れ、直接に気管を調べます。 最近では、気管支洗浄という方法が取り入れられるようになりました。動物に麻酔をかけ、気管のなかに無菌の液体を入れ、それを回収して、異常な成分を調べる方法です。主な病気としては、気管支拡張症などがあります。これは高齢犬に多く、咳、呼吸困難の原因になります。また、気管支に異物が詰まっていると、やはり呼吸困難が起こります。 犬のの治療方法・対策 治療は咳の原因によって決定します。重度の咳では、去痍剤と鎮咳剤を短期間内服します。

» 犬の咽頭炎

犬のの症状と原因 始めは軽いから咳が出る程度ですが、病状が悪化してくるとノドの周辺にはっきりと痛みを感じるようになります。そのような時、犬はノドに触られるのを嫌がるようになります。有害物質や有毒ガス・薬品などによってノドを直接刺激され傷ついてしまう事が原因として考えられます。 犬のの治療方法・対策 ウィルス感染やその他の全身症状を平行して治療を行いますが、一般的には内科的治療がほとんどです。咽頭炎を発症した犬はなるべく清潔で安静なところで休ませることが大切になってきます。

» 犬の喉頭の病気

犬のの症状と原因 短頭種の犬(頭の短い犬)、たとえば、チン、ボクサー、シー・ズー、ペキニーズなどによく起こります。これは、鼻腔の狭窄 (鼻の内部が狭くなっている状態)、喉頭の奥のヒダが伸びる(いつも呼吸が速いため刺激される)ことが原因だと言われます。軟口蓋伸長症 、扁桃腺の肥大、気管虚脱、喉の奥の一部の反転(変形)など、いくつかの原因が複雑に絡み合って、呼吸困難となるものです。 犬のの治療方法・対策 臨床症状とのどの視診を行います。吠える原因を取り除いて犬を再訓練したり、咳の原因を特定して喉東炎を治療します

» 犬の胸膜炎

犬のの症状と原因 胸膜炎は他の呼吸器疾患のような鼻汁は出ません。症状としては呼吸がいくらか荒くなる程度ですが、進行が進みますと運動を嫌がり呼吸困難に陥ります。胸膜は胸腔の内側を覆っている膜の事で、この胸膜が炎症を起こすことを胸膜炎といいます。原因としてはウィルスや細菌、真菌感染などが考えられます。 犬のの治療方法・対策 一般的な内科治療を行います。また、体内に滲出した液体は、針などを胸腔に差込み取り除いたりします。

» 犬の気管支炎

犬のの症状と原因 気管支周辺に炎症が起こる病気です。この気管支炎には急性のものと慢性のものがあります。どちらも主な症状は咳で、食事や運動の際に連続して乾いた咳をします。進行と共に湿った咳に変わります。首を下げて、吐き出すような咳をするため、嘔吐と見間違える恐れがあります。他の症状としては、運動するのを嫌がったり、食欲が低下したりします。喉に優しく触れただけでも痛がったり、喉に触られるのを嫌がったりします。呼吸が荒くなり、呼吸困難を起こす恐れもあります。 原因は、細菌やウイルス、ハウスダストなどのほこり、タバコや排気ガスといった汚れた空気、アレルギー、遺伝、老化、化学薬品など、数多く存在します。中でも細菌やウイルスが抵抗力の少ない子犬や老犬に感染して引き起こす気管支炎をケンネルコフと言います。このケンネルコフはワクチンの摂取で防げる為、近年では発症数は少なくなってきています。 犬のの治療方法・対策 咳や気管支炎が、他の病気の症状として出てきている可能性があるため、検査は十分に行われます。その後、内科療法と吸引療法を行います。内科療法においては、その犬の原因によって、咳止めや気管支拡張剤、炎症を抑える薬やステロイドなどを与えます。細菌やウイルスに対しては抗生物質を与えます。家庭においても、散歩などは最小限に控え、安静にさせ、喉に負担をかけないように清潔な環境を保ってあげましょう。

» 犬の呼吸不全

犬のの症状と原因 呼吸不全は、正確には「病気」の名称ではありません。何らかの病気、疾患の症状として使われる「状態」の名称です。呼吸機能が低下し、酸素、二酸化炭素の喚起が正常に行われず、血液中の酸素が不足することによって、十分な酸素を体中へ届けられず、正常な身体機能が行なえなくなってしまってしまう事を指します。呼吸不全には急性のものと慢性のものがあり、急性の呼吸不全が1ヶ月以上続くと慢性呼吸不全と呼ぶようになります。 急性呼吸不全の原因は数多く存在します。主なところだと、喘息発作や肺炎、肺血症、気道閉塞、外傷、ショック、老化による肺機能の低下などです。この急性呼吸不全から慢性呼吸不全に移行する割合はおよそ半分も言われています。急性呼吸不全の症状には呼吸困難、頻呼吸、チアノーゼ、頻脈、意識障害、昏睡があります慢性呼吸不全の症状は基本的に急性呼吸不全と同じですが、日常面において、ちょっとした運動にも息切れを起こしやすくなります。 犬のの治療方法・対策 心電図やレントゲンの検査と、日常生活の状態により診断されます。急性呼吸不全の治療法は、家庭での人工呼吸器による酸素吸入です。状態によっては薬剤による処置を行なう事もあります。食事療法も獣医師の指導に従って行なうのが良いでしょう。もちろん、飼い主の方のタバコを始めとする、有害な空気を吸わせてしまうような行為は絶対に控えて下さい。

» 犬の肺炎

犬のの症状と原因 大気中には様々な微生物が浮遊していて、肺は呼吸のために常にそれを吸入しています。口腔・咽頭にも微生物が常在して呼吸はそこを通って行われますが、防御作用が未然に防いでくれています。 肺の基本的役割である呼吸=ガス交換(酸素を取り込み、炭酸ガスを排出する)を機能しています。肺という場は常にドライでなくてはならないので、肺の中に微生物が侵入し炎症を起こし・肺の一部が水浸しになると、「肺炎」になってしまいます。 一般的に気管支炎や咽頭炎よりも症状は重たいです。犬の表情も険しく苦しそうにセキをして、吐き気を誘発します。連鎖的に発熱も起こすために、食欲不振や運動を嫌い散歩にも拒むようになります。楽な姿勢を作ろうとして、前足を伸ばしたり・つっぱった姿勢をします。肺炎が重くなりますと、体を横にして休憩できなくなり体力の消耗にも繋がってきます。 犬のは症状が進むと呼吸困難や発熱を起こす場合もあります。原因はジステンパーウイルス、パラインフルエンザウイルス(ケンネルコフの原因)アデノウイルス、細菌、真菌、寄生虫などの感染によるものが多いようです。また、冬の乾燥して寒い時や雨の多い梅雨時などには、ウイルスや細菌による感染症にかかりやすくなり、感染症の程度によっては肺炎を併発することがあります。 犬のの治療方法・対策 感染を抑えるために内科療法を行います。薬をガスまたは蒸気にして吸わせる呼吸療法や場合によっては酸素呼吸が必要になります。運動や興奮をさせないように飼い主さんがフォーローして安静な状況を作って下さい。

» 犬の気管虚脱

犬のの症状と原因 気管虚脱は、肺への空気の出し入れを行う気管が途中でつぶれて呼吸が出来なくなる犬しかかからない、犬特有の病気です。一般的には中高齢の小型犬や短頭犬に発症しやすいです。 気管虚脱は遺伝や老化・肥満より起こります。気管の弾性膜が弾力を失い、平たく潰れてしまう為、咳を繰り返し呼吸困難になってしまいます。気管を作っている軟骨組織が正常に作動せずに、周囲の筋肉が保つための力を失って維持できず、空気の流れの通路を妨げられるようになってしまいます。 夏場や暑い季節に発症しやすいです。急にハーハーとかゼーゼーという苦しそうな呼吸をするようになり、時には激しい咳をするときもあります。ひどくなると、ヨダレをたらし、舌や歯肉の色が紫色になるチアノーゼという症状に陥る事もあります。放置すれば、犬は呼吸ができなくなるので、死に至ることもあります。喉の周辺に脂肪がつかないように飼い主さんがしっかり食事や運動をして注意してあげましょう。 犬のの治療方法・対策 虚脱の起きた気管を正常な状態に戻すためには、気管拡張剤や抗炎症剤などの、内科的治療によって処置を施します。症状が軽いときは比較的簡単に治る場合もありますが、再発を繰り返すこともありますので注意が必要になります。暑い時期でしたら更に呼吸が辛くなりますので、家の中で涼しい場所を用意したり、エアコンなどで空気調整してあげてください。症状が重く、呼吸困難がひどいときは、酸素吸入や外科手術などを行ないます。

» 犬の鼻炎

犬のの症状と原因 鼻炎は粘膜が炎症を起こす病気です。細菌やウィルスによる感染症・外部からの刺激によっておこります。たまにくしゃみや鼻汁を出したり、鼻を擦る程度です。しかし重度になるとドロドロした鼻汁が膿のようになり、ずっと鼻汁を垂らします。 鼻炎により、粘膜が腫れ上がって鼻腔が狭くなり息が苦しくなり呼吸困難になって苦しそうな呼吸音をします。冬の時期になりますと乾燥して寒いシーズンには、粘膜が刺激されて細菌感染を誘発しやすくなります。外部的な要因で刺激臭や細かい異物などを吸い込んだ事により炎症を引き起こすのも考えられます。人間同様に犬達にもアレルギー鼻炎は発症します。 犬のの治療方法・対策 一般的に原因細菌や二次感染に対する抗生物質の投与と消炎剤の投与の内科的治療をします。冷気にさらされないよう温かくして、鼻汁や目ヤニはこまめに拭いて清潔にしてあげます。腫瘍や外傷がある場合は手術をします。

» 犬の副鼻腔炎

犬のの症状と原因 鼻炎を放っておくと炎症が奥の副鼻腔にまで広がって、ひどい時には蓄膿症になってしまいます。症状が軽いときははっきりとした症状はありませんが進行して慢性化すると、ネバネバした鼻汁が出続けてくしゃみや苦しい呼吸音が聞こえて、口を開け続けて呼吸します。鼻の上が腫れていたり、触ると柔らかく膨らんでいたり、堅くもり上がることもあり痛みがあり、水っぱい鼻汁や血液が混じった・膿のような・ドロドロした鼻汁などが起こります。鼻が詰まっているので、涙が出たり、目やにが出たりします。 副鼻腔は、鼻腔の奥に続く、空洞になっており、内側は粘膜で保護されています。鼻炎が奥まで広がって伸びますとその深部の副鼻腔まで炎症が起きます。それが悪化すると、蓄膿症になります。また上あごの歯がぐらぐら揺れて、根元・歯肉が化膿や炎症してしまうと炎症が起きて副鼻腔に及ぶケースも度々あります。 犬のの治療方法・対策 内科的治療によって改善を図りますが、鼻腔に直接的な治療としてネブライザー(吸入器)などを併用する場合もあります。また、膿や炎症によって患部に溜まったものを直接、チューブなどを挿入して洗浄したり洗い流す方法で回復に進むようにします。

» 犬の横隔膜ヘルニア

犬のの症状と原因 ヘルニアとは、体の内部で本来ない穴や裂け目がない場所に穴ができて、中にある臓器がその部分から出てきてしまう病気です。横隔膜ヘルニアは、事故などの衝撃などにより胸腔と腹腔を分けている横隔膜が裂けて破れて、その部位から腹部の臓器が胸の内部まで入ってきます。症状としましては、病気の程度によって違ってきます。軽い症状の場合は何も変化が感じられないときもあります。外傷性と非外傷性があります。 外傷なら交通事故や高い所からの転落・転倒・蹴られたなどの強い衝撃によって腹部の圧力が上昇し、横隔膜が破裂してヘルニアを発症してしまいます。横隔膜の損傷が大きく重度のケースでは、多量の腹腔内臓器が胸腔内に入り込み、受傷直後から唇などがチアノーゼ(皮膚や粘膜が青紫色になる状態)やショックなどの重篤な症状が現れます。また、横隔膜の損傷以外にも傷や骨折を誘発して伴っていることが多いです。 非外傷性なら生まれつきの先天的により横隔膜の一部や全域が欠損して起こります。呼吸困難が続き早くに死んでしまう場合もあれば、そのまま成長するケースもあります。大部分は症状がゆっくりとでて、徐々に悪化することが多いです。先天性の場合には多くが離乳期から呼吸速拍症状が現れてきます。この病気は多くが外傷性のもので、先天性のケースは少ないといえます。 犬のの治療方法・対策 事故直後の緊急な外科的手術は嘔吐や呼吸困難などが起こっている場合に行います。診察によってヘルニアと診断され嘔吐・呼吸困難が起きているなら、早急な治療と手術が必要になります。胸腔でしたら危険な事と考えなければいけません。その他のヘルニアを発症してから長い時間が経過している場合は、特に治療を行わなくても問題がないこともあります。

» 犬の肺水腫

犬のの症状と原因 犬の肺水腫は心臓病や有毒物摂取、肺炎などと一緒に併発することのが主です。肺水腫単独で発症することはまずないと言っても過言ではありません。稀にですが薬品中毒で肺水腫が引き起こされる場合もあります。 肺水腫の症状は呼吸困難や呼吸が浅くなったり、咳が出て元気が無かったりとさまざまです。肺水腫は肺の中に水が溜まって浮腫んだ状態によって起こるために、酸素と二酸化炭素が上手く交換できなくなり呼吸に異変が起こります。 犬は、少しでも呼吸を楽にしようとして、前足をつっぱった姿勢をしたり歩きまわり、落ち着かない動作をします。逆に座ったまま動かなくなる犬もいます。 犬のの治療方法・対策 症状が軽い場合は安静にさえしていれば自然に止まって治る場合もあります。鼻出血が持続したり、原因不明で出血している場合には、速やかな獣医師の診察を受ける事をお薦めします。犬の血圧が下がって、ぐったりしたほど多量の出血があったり、重大な病気がありましたら、状況により内科療法のみではなく外科療法が必要になります。

» 犬の鼻血

犬のの症状と原因 鼻からの出血には、多量の鮮血が急激に出る場合や、少量に出血が何日も続いく場合などさまざまな出血の形があります。原因は鼻腔に問題がある場合とそうでない場合が考えられます。また症状によっては、鼻孔内の異物、花籾症による発作性の激しいくしゃみ、鼻粘膜の炎症を起こす細菌性や真菌性、ウイルス性の感染、とくに高齢犬に起こる鼻のポリープや腫瘍、フォンヴイレプラント病などの凝固系疾患、そして殺鼠剤中毒(ワルファリン)が原因と思われる出血も考えられます。 犬のの治療方法・対策 症状が軽い場合は安静にさえしていれば自然に止まって治る場合もあります。鼻出血が持続したり、原因不明で出血している場合には、速やかな獣医師の診察を受ける事をお薦めします。犬の血圧が下がって、ぐったりしたほど多量の出血があったり、重大な病気がありましたら、状況により内科療法のみではなく外科療法が必要になります。 犬のの関連情報 自宅で鼻出血が起きた場合には、出血の量や出ていた時間帯などを飼い主さんが良く観察し把握しておく必要がある場合があります。これは動物病院に連れて行った際に、それらを参考にして鼻腔の検査や必要であればさらに全身の病気があるか否かの判断を下すからです。 また軽い怪我が原因による鼻出血の際には、安静にしていればほとんどは自然に止まりますが、この際に焦って止血しようと綿棒などを鼻腔に押し込むと人間に比べ鼻腔の入り口が狭い犬の場合、かえって出血が大きくなる場合もありますので注意が必要です。

» 犬の気管支狭窄

犬のの症状と原因 気管支狭窄になると、苦しそうに咳が出たりやゼーゼーという荒い呼吸音やいびきが起きます。異物を吸い込んでしまったり、他の疾患が原因で気管や気管支が狭くなった時に起こります。重い症状なら、酸素不足のために唇の色が紫色になるチアノーゼを起こすこともあります。 食道や胸腔内のその他臓器に腫瘍に気管を圧迫されている場合、吐き気や首肩の痛みが出ることもあります。 気管部分に吸引された異物が、細かいものは器官がせまばらず呼吸が正常な状態の時があり発症しません。しかし異物が気管から気管支に到達し、更に深い葉気管支へと肺の中枢の奥まで吸引されますと、末端の肺が傷ついて危ない状態になります。 犬のの治療方法・対策 異物が原因の場合は、麻酔を行いイヌの体位を変えてあげることによって、異物が取れる場合もあります。緊急の場合は手術によって取り除く事もあります。気管支拡張薬で気管の収縮筋肉を抑えて、気管を広げて呼吸を楽にします。

» 犬の肺気腫

犬のの症状と原因 肺気腫は、肺の肺胞が異常に広がり空気を必要以上に含んで、緊張してしまうために発症する病気です。肺気腫には、急性と慢性があります。急性時には、口や鼻から泡やヨダレを流して過度の呼吸困難が発生します。慢性の場合は、疲れやすくなって軽い運動でも呼吸運動を機能がうまくできなくて呼吸困難をして苦しい仕草を見せたりします。 肺の中に余分に溜まった空気は、胸・首などの皮膚の下で皮下気腫となることがあります。気管支炎・腫瘍などにより気管支が狭くなったり閉じたりすると、そのまわりの肺胞に異常が生じ肺気腫になります。急激なせきの発作により、急性の肺気腫を引きおこすこともあります。肺の中に過剰にたまった空気は、胸や首などの皮膚の下に押し潰されて、空気がたまった皮下気腫として見えます。 犬のの治療方法・対策 気管支炎、腫瘍、外傷などが肺気腫を発症している場合には、その元となる病気を治せば自然に回復する時もあります。原因が明確でない、肺胞の損傷が激しい場合には有効な内科療法がないので病状をそれ以上悪化させないよう保存療法をおこないます。呼吸困難が続いてはげしい場合では酸素吸入の保存治療を行ないます。
犬の年齢表
(年) 1ヶ月 3ヶ月 6ヶ月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
小型犬
(歳)
1 5 9 15 24 28 32 36 40 44 48 52 56 60 64 68 72 76 80 84 88 92 96
大型犬
(歳)
1 2 6 12 19 26 33 40 47 54 61 68 75 82 89 96 103 110 117 124 131 138 145

※犬は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。