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クッシング症候群

<症状と原因>
副腎は、腎臓の上に存在して体が正しく機能するように、さまざまな調整をするホルモンを分泌している器官。副腎から、持続的にステロイドホルモンが過剰に分泌される症状をクッシング症候群と呼びます。ステロイドホルモンは、全身での代謝(糖や脂質、タンパク質、ミネラルなどの物質が使われること)を調節しています。

代謝がおかしくなるため、肥満をはじめとしたさまざまな異常がおこります。原因は、下垂体や副腎の腫瘍によるものがほとんどを占めます。顔が満月のように丸くなり、また赤くなり、胴体が太り、首のつけねのあたりに脂肪がたまり、水牛のように出っぱり、血圧が高くなります。

<治療の方法>
医原性のものは、徐々に副腎皮質ホルモンを休薬するようになります。自然発生とわかったら、こんどは様々な検査で下垂体に異常があるのか、副腎が腫瘍化しているのかを決定します。そしてそれぞれに合った薬物療法、あるいは手術を行うことがあります。

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