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犬伝染性肝炎

<症状と原因>
この病気は、犬アデノウイルスI型=CAV-I(以降このように記します)の 感染によっておこる伝染病です。発症してしまった場合重篤な急性肝炎を おこし死に至ることもある恐ろしい病気です。そして感染した犬の 尿中には数カ月間にもわたりウイルスが排泄され続けるので 大変感染力に富んでいます。

初期には鼻汁、発咳、流涙とともに元気食欲の喪失、 さらに41度にも達する高熱が見られます。 症状が進むと黄疸、腹痛、下痢、嘔吐、そして扁桃腺の 肥大などがあらわれますが抵抗力の弱い仔犬ではこの時点 で急死することもあります。

成犬などで回復期に移行したものには、 しばしば片目に角膜炎がおこり目が白く濁って見えるよう になる(ブルーアイ)を呈することがありますが、 自然回復することも多いようです。


<治療の方法>
ウィルスを殺す有効な治療法はないため、 対症療法・補助療法が一般的治療になります。 7種混合ワクチンの中に組み込まれているアデノウィルス 2型ワクチンで予防可能です。とくに犬伝染性肝炎に 対する免疫は効果的に働くので、 このように他のウィルスを使っても良好な免疫ができる。

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