猫の糖尿病等ホルモン(内分泌)系の病気に関する情報

内分泌系の病気には様々ありますが、症状としては主に脱毛や多飲多尿、極度に太ったり、逆に極度に痩せたりします。

「内分泌系の病気」と聞くと何処の病気なのかわかりにくく感じますが、わかりやすく言い換えるとホルモンの分泌に問題が生じることで起こる病気です。体の中にある内分泌腺というところでホルモンが作られているのです。このホルモンが他の病気の影響を受けたり、形成的な原因により、過剰に分泌されたり減少したりと正常に働かないことにより、甲状腺や膵臓など、体の各所に影響を及ぼします。


治療は、外科手術ができる病気もありますが、ほとんどがお薬による治療になります。糖尿病のインスリン注射治療のように、どの病気も同様に、総じて長期間に渡ってお薬を与えることになります。処置を誤るとより深刻な状態に陥ってしまうため、しっかりとした検査や治療を行える病院で診断を受けましょう。



» 猫の甲状腺機能亢進症

猫のの症状と原因 老ネコの10頭に1頭はこの病気になっていると言われています。通常食欲亢進よりもむしろ食欲不振が多くあり、これらの猫では頻繁に不整脈とうっ血性心不全を含む心異常があります。重度の筋衰弱を反映する頸部の腹方屈曲も、これらの猫の一部に観察されています。原因は左右の甲状腺のどちらか、または両方に腫瘍ができている事が考えられます。 猫のの治療方法・対策 外科的な甲状腺切除術、放射線ヨウ素あるいは抗甲状腺薬の長期投与などの治療法がありますが、手術を行う方法が治療効果を考慮した場合、一般的に多いです。

» 猫の糖尿病

猫のの症状と原因 猫は元来肉食動物であり、血糖のコントロールがあまりうまくないようで、肥満・ストレス・感染症など多くの要因で高血糖を示しやすいです。雄に多く発生し、肥満や老猫に発生率が高くなります。血液中に糖が高いため尿中に糖分を捨て、同時に水を捨てるため多尿となります。そして、体から水分が出て行くため水を飲みます。糖尿病の猫ちゃんにはたくさん飲むからといって、飲む水を制限しないでください。制限すると脱水状態が進み急激に状態が悪くなります。 感染症になりやすく、膀胱炎・外耳道炎などの病気で動物病院で来院することも多いケースがあります。とくに膀胱炎は多い併発症です。猫の白目の部分や唇の粘膜が黄色っぽくなる黄疸症状がみられることがあります。猫が吐いたり、脱水を起こしている場合は「ケトアシドーシス」といった重度の状態になっている事があります。 猫のの治療方法・対策 ケトアシードスといった場合ではなければ、食事のカロリー制限とインスリンの投与を行います。但し、ケアドシードスを起こしているときには入院して緊急治療を行い、早急な対応が必要です。猫の糖尿病の予防方法で大切なのは、肥満にしない事が大切です。飼い主さんが猫をよく触り、肋骨・下腹部・腹部・腰部の脂肪が過ぎないように日々チェックしてあげてください。肥満していると腹部のラインが下垂しますし、上から見ると腹部は膨らみ腰部には出っ張りが観察できます。 運動不足にならないように、いつでも運動でる環境を作ってあげ手下さい。しかし肥満猫の運動療法は、四肢や関節に負担をかけて関節炎・腱炎を起こすケースもあります。それ以外にも循環器・呼吸器に負担がかかるため必ずしも望ましいものではありません。無理な運動は避けてあげてください。
猫の年齢表
(年) 1ヶ月 3ヶ月 6ヶ月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
大型犬
(歳)
1 5 10 20 27 33 39 45 50 55 60 65 70 74 78 82 86 90 93 96 99 102 105

※猫は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。