一日の生活の中で長時間において背骨や首の骨に無理な力が加わったり、不意の事故で背中を強打した犬は、下半身や全身のマヒをひきおこしてしまう事があります。脊椎の骨の間にはさまっています椎間板が圧迫され押しつぶされた(椎間板ヘルニア)・はみ出した部分が背骨を通っています神経や、そこから枝分かれしています末梢神経を圧迫されておこる強い痛みやしびれがおこる症状です。
椎間板ヘルニアはダックスフントやビーグル・コーギーのように胴長短足で負担が起きやすかったり、老犬では加齢による骨の変性も起こってくるケース、激しい運動を繰り返しているとなりやすいです。体重の重い大型のゴールデンレトリバーなども多いです。また首をひっぱたりのけぞったり、傾斜のあります急な階段をひんぱんに降りたり昇ったりすると首の椎間板ヘルニアをおこす事があります。
犬を抱いていて降ろす際、途中で手を離して跳び降りさせる行為なども負担になります。抱き上げる際にはお腹の下を手で優しく支えてあげて、地面と水平に抱いてあげるようにして椎間板への負担を軽減できます。降ろすときもゆっくり同じ様にしてください。室内では、フローリングの床で滑ってしまって、脊椎に負荷がかかり急性で発生しやすいので注意してください。絨毯などで滑らない環境も必要になります。
※犬は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。 |