脱水症状とは、その字の通り体内の水分量が減る状態のことで、急性胃炎、下痢、急性腎不全、腎炎、重い感染病、熱中症などで誘発されます。犬の場合、尿や便、よだれ、鼻水、吐く息の中の水蒸気などの形で常に水分が失われています。吐いたり下痢を起こしていると、大量の水や電解質(主にナトリウム)が失われ脱水症状となります。さらに発熱した際には、体はより多くの水を必要としますのでいっそうの脱水が起こりやすくなります。
体内の水分量が10%以上失われると、生命にかかわってきます。症状が軽いうちに、スポーツドリンクや砂糖を溶かした水などを口から直接与えます。この際に普通の水を与えてしまうと体内の電解質のバランスがくずれ、かえって症状が悪化する場合がありますので注意が必要です。
※犬は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。 |