犬のニキビダニ症(毛包虫症,デモデックス症)

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症状と原因

犬のニキビダニ症(毛包虫症,デモデックス症)
症状と原因

ニキビダニの寄生によって起こります。通常、ニキビダニは犬の毛包内(毛穴)に常在していますが、このダニが異常繁殖して毛包虫症となります。つまり、健康な犬でもニキビダニの寄生はみられるのです。ですが、通常は寄生されていても特に症状がないのに、何かをきかっけに発症してしまうのです。発症すると、局部的、あるいは全身の脱毛や、皮膚が厚ぼったくなって黒ずむなどの症状が見られるますが、かゆみはあまり伴わないません。発症の原因は未だはっきりと解明されていません。

バイ菌による二次感染が起こるとニキビ状のできものができ、患部がジクジクしてきます。治療には、駆虫用の薬剤を患部に塗布する方法や薬浴、抗生物質の投与などがありますが、完治までには長時間かかる事が多いです。毛包虫の感染経路は、まだわかっていない面が多く、多頭飼育の場合でも、かかる犬とかからない犬がいます(統計的にはテリア犬種や短毛犬種に発症が多い傾向があるようです)。

犬のニキビダニ症(毛包虫症,デモデックス症)には局所型と全身型があると言われています。

●局所型(別名:落屑型)
進行は慢性的でスピードは遅いです。初期は限局性の紅斑や脱毛斑と皮膚がボロボロしきます。初期に痒みは起こりません。

●全身型(別名:膿疱型)
始めは局所型と同じ経緯を辿りますが、病状の進行は速く、3~4日すると急速に症状の範囲が広がります。患部は膿様や湿疹様になり皮膚がただれます。二次的な細菌感染が起こりやすく、悪化すると全身膿皮症となり、更には気管支肺炎や敗血症で死にいたることもあります。

治療の方法

犬のニキビダニ症(毛包虫症,デモデックス症)
治療の方法

治療は脱毛の根本原因となるニキビダニを排除あるいは増殖を抑えることにあります。毛刈りと殺ダニ剤の薬浴で治療をおこない、脂漏症や膿皮症があれば同時に治療します。また、成犬や老犬の場合、基礎にある疾患を発見し治療することが重要です。また、細菌の二次感染を抑えるため、抗生物質を投与することもあります。

2次的に細菌感染を起こし、症状を複雑化させてしまうケースが多いので、症状が治まったからといって、勝手に投薬や治療をやめてしまわず、根気よくしっかり最後まで駆除してしまいましょう。一般的に症状の軽い犬でも最終的な治療完了までは1ヶ月を要するといわれています。

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生後(年) 0.5 1 3 5 7 10 13 15 18 20
小型犬
(歳)
9 15 28 36 44 56 68 76 88 96
大型犬
(歳)
6 12 26 40 54 75 96 110 131 145

※犬は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。

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