原因、症状とも急性腸炎によく似ていますが、急性症にくらべて比較的症状が軽い場合が多いです。しかし、下痢とや嘔吐を慢性的に繰り返すうちに、全身の衰弱が進み、栄養状態への影響が大きく出ることもあります。原因にはアレルギー・寄生虫・腸内細菌の増殖・リンパ肉種などがあります。
リンパ球性腸炎、プラズマ細胞性腸炎が多いようです。また急性腸炎で、適当な治療をしなかったことが誘因となることもあります。不安ストレス、腸に影響をおよぼすような慢性疾患から起こります。
診断方法は、内視鏡検査で胃や腸の細胞をとって調べて確認できます。粘膜の炎症を抑えるために、ステロイド剤を投与します。完治するには時間が必要で、長い場合は半年かかることもあります。食餌も気をつけて与えるようにしてください。
また腸の粘膜の炎症を抑えるため、副腎皮質ステロイド薬を長期間投与します。寄生虫に感染している場合には、抗原虫剤を投与します。
※犬は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。 |