犬の肺水腫は心臓病や有毒物摂取、肺炎などと一緒に併発することのが主です。肺水腫単独で発症することはまずないと言っても過言ではありません。稀にですが薬品中毒で肺水腫が引き起こされる場合もあります。
肺水腫の症状は呼吸困難や呼吸が浅くなったり、咳が出て元気が無かったりとさまざまです。肺水腫は肺の中に水が溜まって浮腫んだ状態によって起こるために、酸素と二酸化炭素が上手く交換できなくなり呼吸に異変が起こります。
犬は、少しでも呼吸を楽にしようとして、前足をつっぱった姿勢をしたり歩きまわり、落ち着かない動作をします。逆に座ったまま動かなくなる犬もいます。
症状が軽い場合は安静にさえしていれば自然に止まって治る場合もあります。鼻出血が持続したり、原因不明で出血している場合には、速やかな獣医師の診察を受ける事をお薦めします。犬の血圧が下がって、ぐったりしたほど多量の出血があったり、重大な病気がありましたら、状況により内科療法のみではなく外科療法が必要になります。
※犬は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。 |