歯の根元周辺に炎症が発症して引き起こってしまいます。 発見しづらいのが特徴です。膿瘍は痛みが激しく・発熱・元気消失・食欲低下を引き起こします。食べかすと膿のポケットは、歯根やそのすぐ下に形成されます。犬歯と上顎の前臼歯は、もっとも発症しやすい歯です。膿瘍が上顎の第3前白歯に形成されると、まず日の下に特有な腫れを起こし、やがて皮膚表面を突き破って破裂します。
膿瘍の範囲や患部の組織の状態にもよりますが、歯髄を抜いて充填するか、抜歯をします。場合によっては抗生物質を細菌性の感染を治療するために投与します。予防には、歯磨きが効果的で重要です。歯ブラシに抵抗を感じてなかなか歯磨きをさせてくれない犬も少なくないと思いますが、歯ブラシではなくスキンシップをとり安心をさせてあげてから、まずは指を入れたりして少しずつで抵抗を感じないようにしましょう。様子をみながら何度か指を入れ、少しずつ入れる時間を延ばして行きます。
※犬は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。 |