犬のクッシング症候群

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症状と原因

犬のクッシング症候群
症状と原因

犬のクッシング症候群は内分泌系疾患の1つで別名「副腎皮質機能亢進症」と言います。副腎は、腎臓の上に存在して体が正しく機能するように、さまざまな調整をするホルモンを分泌している器官です。副腎から、持続的にステロイドホルモンが過剰に分泌される症状をクッシング症候群と呼びます。ステロイドホルモンは、全身での代謝(糖や脂質、タンパク質、ミネラルなどの物質が使われること)を調節しています。犬のクッシング症候群の原因は、下垂体や副腎の腫瘍によるものがほとんどを占めます。

クッシング症になると代謝に異常が発生するため、肥満をはじめとしたさまざまな症状がおこります。クッシング症候群の症状は特徴的で、顔が満月のように丸くなる・皮膚が赤くなる・胴体が太くなる・首のつけねのあたりに脂肪がたまり、水牛のように出っぱる・血圧が高くなるなどがあります。

飼い主さんは太った事が健康の証と考える傾向も少なくなく、その他の症状を老化現象と捉える場合もあるため、病気に気づいた時にはすでに進行してしまっているという事が多々あります。放置してしまうと、免疫力の低下、糖尿病、高血圧症、心不全、行動の変化や発作などの神経症状などを引き起こし、生命の危険もあります。

治療の方法

犬のクッシング症候群
治療の方法

医原性のものは、徐々に副腎皮質ホルモンを休薬するようになります。自然発生とわかったら、こんどは様々な検査で下垂体に異常があるのか、副腎が腫瘍化しているのかを決定します。そしてそれぞれに合った薬物療法、あるいは手術を行うことがあります。

クッシング症候群の治療には食事管理が大変重要になってきます。多飲多尿の傾向があるため、脱水症状を起こしやすいので、新鮮な水を十分に与えて下さい。また、代謝の変化により筋肉の消耗が激しくなるので、できるだけ低脂肪で適度なたんぱく質が入っているものをメインに摂らせます。基本的には獣医師さんの指示に従って食事管理をしましょう。

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生後(年) 0.5 1 3 5 7 10 13 15 18 20
小型犬
(歳)
9 15 28 36 44 56 68 76 88 96
大型犬
(歳)
6 12 26 40 54 75 96 110 131 145

※犬は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。

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