ダニを介して原虫が血液に入って貧血を起こし、ひどい場合は死に至る犬の病気です。残暑と適度な雨量によってダニの発生に好条件となったことから、市街地の一部でも発病するようになりました。治療法が充分には確立されておらず、強い薬の副作用で死ぬケースもあり、獣医師らは飼い主に注意を呼びかけられています。バベシア症は、フタトゲチマダニなどに寄生する原虫が犬の血液中の赤血球内に入って感染します。食欲不振やふらつきなどの貧血症状を起こし、歯茎などが真っ白になるという症状がみられます。
検査で寄生体が確認された場合は、貧血に対する補助治療とあわせてバベシアに対する薬物治療(抗原虫剤とステロイド剤)を行います。薬物は急速に寄生体を死滅させるものではありませんが、数を減らし犬自身の免疫が感染をコントロールできるようにします。また、犬の皮膚に付着しているマダニをつぶさないようピンセットでつまみ取って駆除します。
バベシア症の関連用語:
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※犬は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。 |