ほとんどの老猫に歯周病が見られています。多発部位は前歯と臼歯で、特に前歯は早い段階に抜けてしまいます。口が痛くて食べようとしても食べれない、食べる時に音がする、口が臭いなどの症状がみられます。また堅いものが食べられなくなったり、食欲が低下して元気もなくなります。歯ぐきの炎症が進行すると歯肉炎から歯周炎へ移行してしまいます。それらすべてを含めて歯周病となります。歯垢や歯石には細菌が付きやすく繁殖しやすいため、それらによって炎症を引き起こす事が多いです。また、病気によって体の免疫力が低下したために発症する事も考えられます。
歯垢や歯石を取り除き、歯の表面を磨きます。病変部分には消毒殺菌用のヨード液を塗布し、また抗生物質を投与します。歯がぐらぐらしている場合は抜歯をする事もあります。
※猫は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。 |