歯が次第に溶けて小さくなり、顎の骨に吸収されて無くなってしまう病気があります。破歯細胞という細胞が原因で、歯を根本から溶かしてしまうのです。かつては虫歯と考えていましたが、近年は被歯細胞性吸収病巣や歯頸部吸収病巣など様々な名称で病気として認識されてきました。聞きなれない名前ですが、日本では実に全体の半数近くの猫がこの病気を持った歯を1本~数本持っていると言われています。よだれを出し出血をする事もあり、歯に触ると嫌がります。
歯肉を手術で切除して、破歯細胞の働きを抑えるためにフッ素を塗布します。病気の進行が進んでいる場合は抜歯をします。
※猫は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。 |