先天性の心臓疾患の種類は多くありますが、発生率そのものは非常に低いものです。軽ければ何の症状も出ず気付かないままなこともあるでしょう。重い失陥を持っている場合、大人まで成長することは難しくなります。猫に多い先天的な心臓病は、動脈狭窄症、房室弁奇形症、房室中隔欠損症、動脈管開存症などが挙げられます。
人間と違って猫は手術に耐えうるだけの体力を持ち合わせておりません。手術による根本的治療ではなく、現在あらわれている症状に合わせて心臓の負担を軽減したり、心臓の働きを補うための血管拡張剤や利尿剤・強心剤などを組み合わせて投与します。また、猫の体力を保たせるように安静を心がけます。
※猫は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。 |