耳介は、皮膚と軟骨から形成されていますが、耳介内の血管が破れて、皮膚と軟骨の間に血様液が蓄積して腫れ上がった状態を耳血腫と呼びます。血管の破壊は、頭を強く振ったり耳を掻いたりする事により起こると考えています。アトピーや食物アレルギーなどによる耳の基礎疾患を持っていたり、ミミヒゼンダニの寄生を受けることが多いようです。耳介軟骨の変形や萎縮が残り、カリフラワー状の外観となるため、美容上の問題が発生してしまいます。耳のかゆみを起こす原因をなくすのが必要となってきます。
耳ダニなどの寄生虫を除去して、耳介の内出血を起こして腫れ上がっている部分に針を刺して血液を除去します。耳血腫は手当てが遅くなると耳が引きつって元に戻らなくなる可能性があるので注意が必要です。
※猫は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。 |