リンパ組織は、病原体から自分を守る為の免疫機能の中でも特に重要な働きをしています。その大事なリンパ組織が、猫白血病ウイルス感染症などにより腫瘍化したのがリンパ腫です。症状は元気消失、食欲不振、発熱・身体の衰弱などの全身症状の他に、発生部位に特異的な症状を示します。例えば,消化管に発生するものは嘔吐や下痢などの消化器症状,腎臓に発生するものは腎不全の症状があります。 そして神経に発生するものは不全麻痺などの神経症状を示したりします。
症状に対する処置、例えば胸水を抜き取ったり、吐き気止めなどを行ないます。ガンに対しては抗がん剤による化学療法などの治療法がありますが、いずれにしても完治が難しいと思われる場合は、ネコの状態を考え少しでも良い状態を維持させることが重要になってきます。
※猫は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。 |