結膜は外界と接するため様々な原因により炎症を起こします。猫の結膜炎の多くは、ネコウィルス1型の感染によるものです。この病気は通常両眼性にみられ、子猫から成人した猫まで年齢に関係なく感染します。主にまぶたの裏側が炎症を起こします。結膜炎には急性と慢性の2種類があって、目ヤニや浮腫みの状態によって振り分けられます。両目に症状がある場合にはウィルス感染が疑われます。ネコの目に対して何らかの不必要な刺激(砂ぼこり・細菌やウィルス)がある場合に発症します。
クラミジヤや細菌の混合感染を起こすこともあり、完治しにくい病気ですが、結膜の細胞診・培養などで治療の方向を決めて行きます。病気に掛かった猫を洗眼後、点眼液を投与しますが、原因を調べ治療法を選択します。ワクチン接種で予防することが可能です。
※猫は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。 |