猫は、犬や人と比べると、視界が狭く、獲物に集中しやすい性格です。そのため、車の接近に気づくのが遅れがちです。また、車への恐怖心から立ち止ってしまい、事故に遭遇しやすい傾向もあります。冬季などは車のエンジン付近が暖かいため、猫は好んで車の下や上にいるために事故に遭ウ確率が高まります。症状には事故直後にハッキリとした外傷があるときや、頭部を打ったときなどの後から後遺症が残るような場合とがあります。特に後者の場合はハッキリとした症状が無いことが多く、よく観察する必要があります。屋外での経験の少ない若い猫や繁殖期に雌を求めて移動する雄も事故に遭遇する機会が多いので注意しましょう。
交通事故の場合は緊急を要するケガが多いため外科的手術が多いようです。ただし、消毒・抗生物質・点滴などの内科的治療だけで回復する場合もあります。どちらにせよ、はっきりと事故がおきた事が判っている場合は、元気であっても楽観しせず、病院へ連れて行きましょう。
※猫は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。 |