貧血は、赤血球の数や赤血球の中にあるヘモグロビンの量が減ったときにおこります。原因は様々で、出血や溶血のほか、骨髄が十分に老化により赤血球がつくれない病気などで起こります。血液中の赤血球やヘモグロビンの減少によって重要な臓器や組織に酸素不足が生じます。その結果、全身に酸素を送ろうと心臓が早く動いて貧血の特徴である動悸が起こります。
貧血の度合にもよりますが事故での大量出血などの場合は輸血が必要になります。腎臓・肝臓が原因の場合には、点滴や透析による対症療法を行ないます。大量の失血がおこるような事故にあわないように猫の生活環境に配慮するのが大事です。また飼い主さんが貧血を引き起こさないように、予防的な生活を考えてください。
※猫は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。 |