肥満細胞腫になると、元気減退、食欲不振、体重減少などの症状がおもに全身症状として現れます。小腸付近を触診してみると腫瘍のかたまりがあるのがわかります。皮膚の肥満細胞腫の場合は針生検などを行い、肥満細胞を確認することで行います。
肥満細胞腫は、二種類あり内臓型と皮膚型に分けられます。皮膚方でしたら、頭頚部・目の周り・耳介に発生することが多いです。痒みを伴うこともあります。内蔵型では、 脾臓・肝臓などに発生し、皮膚型より転移しやすく、高い確率で転移が認められます。主な症状の他には嗜眠、食欲不振、嘔吐、体重減少があり、身体検査で脾腫、肝腫、蒼白、腹水、腹部腫瘤が明らかになることがあります。
可能な限り、外科的な治療をおこないます。すべての腫瘍を切除した後には、副腎皮質ホルモン薬の投与や血管新生阻害療法などの治療を考えます。治療方法は、完全切除に有効ですが、とくに内蔵型では部位によって完全な切除が出来ない場合があります。 免疫療法なら、自己免疫力を向上させ腫瘍に対して攻撃して行きます。 化学療法では、抗がん剤、抗ヒスタミン剤、ステロイドなどを使います。
※猫は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。 |