症状は脱臼が起きた場所とその程度により違います。肘や膝、股関節、手首や足首などの関節で脱臼が起きた場合は、脚を浮かせたり・少ししか脚を付けないようなこともあります。明らかに脚が不安定にぶらぶらしているような症状が出ることもあります。患部は熱を持って腫れることもあり、このような場合は痛みもひどい状態になります。 脱臼は外傷が無い場合、見つけにくいので注意が必要です。猫の脱臼は人間と違って 外れたらはめれば治るというものではなく、固くて薄い膜を骨が突き破ってしまった状態なので 無理にはめてもすぐに外れてしまいます。
治療は脱臼の程度や場所によって変わりますが、猫の四肢の脱臼では、ほとんどの場合、整復を行うために全身麻酔をかける必要があります。猫の場合ですと処置後にギブスがかけられないことが多いのでゲージに入れて運動を制限するなどの充分なケアが必要になってきます。脱臼は偶然に起きることが原因となることが多いため、予防することは困難ですが、普段から周囲の環境に注意してあげて予防しましよう。
※猫は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。 |