くしゃみ鼻水・涙などが起こった場合は鼻炎かも知れません。症状が進行すると頻繁にくしゃみを繰り返し、鼻が詰まってしまいます。呼吸が苦しくなり口で呼吸したり呼吸自体がとても速くなったります。原因は細菌やウイルスの感染がほとんどです。猫伝染性鼻気管炎や猫カリシウイルス感染症が鼻炎を引き起こしていることも考えられます。
放置してしまうと、鼻炎だけでなく呼吸器全体に重い症状が現れますので早期の発見・治療が大変重要になります。まれに、鼻周囲の腫瘍などもたまに見られます。猫は鼻水が出ると手を使ってきれいにしようとしますが、その手を舐めることによって体内にウイルスや細菌が入り込むこともあるので注意が必要となります。
一般に抗生剤などの内科治療を行い、症状が軽ければ数日で完治できます。ただし、慢性鼻炎の場合は、なかなか完治は難しいと言われています。ワクチンの定期的な接種や寒さや乾燥した場所にネコを長く置かないようにする。また、免疫力が落ちている高齢の猫には特に注意が必要です。
※猫は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。 |