アナフィラキシー(アナフィラキシーショック)とは、アレルギー反応を過剰に起こしてしまう状態を指します。動物は自分の体にないものである「抗原(異物)」が体外から侵入してくると体の中で、それを打ち消すための抗体を作って対処します。しかしその後、もう一度同じ抗原が体内に入り込んだ際に、ショック状態・呼吸困難・よだれ・嘔吐・失禁・脱糞・低血圧・体の痛み、かゆみなどを引き起こし、最悪の場合は死に至ります。ハチに刺された際の毒のように、最初の一度目よりも二度目以降の方がより強い症状が出ます。そばアレルギーのように、食物が原因になることが最も多く、それにワクチンや薬物が続きます。
急性のアナフィラキシーショックは命に関わるため、直ちに処置に移らなければなりません。点滴や注射によりヒスタミンを抑えるための輸液や薬を与えます。その後は抗原を徹底して遠ざけるようにしましょう。抗体は一度目の侵入時に作られるため、症状が酷くなるのは二度目以降です。事前に調べられるものは調べ、ワクチンなどは混合摂取のものが多くありますが、大事をとって一種類ずつ行うのもいいでしょう。これにより、どのワクチンに抗原が含まれているかを判断することができます。
※猫は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。 |